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【徹底解説】『最後の晩餐』に刻まれたメッセージを読み解く

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こんにちは。

誰もが知っている絵画として有名な

レオナルドダヴィンチの名画「最後の晩餐」

サンタ・マリア・デッリ・グラッツェ教会付属の

食堂の壁画として描かれたこの作品。

謎の多い作品と言われていますがこの作品に込められた意味とは

いったい何だったのでしょうか。

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『最後の晩餐』とは

作者レオナルド・ダ・ヴィンチ
制作年1495~1498年
サイズ460 cm × 880 cm
所蔵者サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

イエスが磔にされる前日に12使徒たちと晩餐をする場面を描いたものです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

ルネサンス期を代表する芸術家。
「史上最高の画家」と評されるが、芸術以外でも様々な分野で業績を残し「万能の天才」と呼ばれている。
代表作 『モナ=リザ』『最後の晩餐』など

遠近法

この作品は一点透視図法によって描かれています。

平行線が1つの消失点へ放射線状に収束するように描かれる。透視平面と平行な面があり、その面から奥側へ平行線群が伸びるような構図の場合に1点透視図法を用いる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「遠近法ー一点透視図法」

「最後の晩餐」の消失点がイエスの顔にあたります。

そのためこの絵を鑑賞する人々の視線は自然とイエスに向けられるようになっています。

この構図は当時革新的であり見事な空間表現を完成させました。

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『最後の晩餐』はどういう場面を描いている?

イエスが処刑される前日の晩餐の様子を描いたものです。

『ヨハネの福音書』で伝えられているように

イエスが「12使徒の中の一人が私を裏切る」と弟子たちに予言し

12使徒の間で起きた驚きを描いています。

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描かれているものは何を表している?

パン

イエスはパンを裂き「自分のからだ」の象徴であると伝え

弟子たちに与え食べるように言いました。

裂いて渡したのはイエスが後に十字架に釘づけにされ、

槍で刺されることを表しています。

葡萄酒

イエスは杯を取り、葡萄酒を分け与え

「契約の血」でありこの杯から飲むように伝えました。

赤い葡萄酒は後に十字架で流されるイエスの血を表しています。

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裏切り者

そしてもっとも衝撃的なのは「12使徒の中の一人が私を裏切る」と発言したことです。

つまりは「この中に裏切者がいる」のだと弟子たちに言ったのです。

いったい誰が…!?

ユダ
ユダ

私じゃないですよ

おまえかーーーー!!

そうご存じの方も多いかと思いますが

…裏切者はユダです。

『マタイ福音書』によるとユダがイエスを

反キリスト教信者である大司祭に引き渡し銀貨30枚を得たらしいのです。

まあユダは後悔の念から後々その銀貨を返そうとしたらしいですけど…

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ユダが裏切り者であることの表現

顔の色

12使徒の顔を見比べるとユダだけが顔が逆光であることがわかります。

裏切り者の象徴として描かれているのかもしれませんし、

「この中に裏切り者がいる」というイエスの予言を聞いて恐怖を感じていると

いう解釈もできます。

銀貨

ユダの手にはイエスを引き渡した対価である銀貨30枚があると言われています。

ただしユダが銀貨をもらったのはイエスを引き渡した後なので

この場面でユダが銀貨を持っているのは不自然という意見もあります。

ユダの左手

『マタイ福音書』によると

イエスは「わたしといっしょに鉢に手を浸した者が裏切ります」と発言しています。

絵を見るとユダが、イエスと「同じ皿に手を伸ばしている」ことが分かります。

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おわりに

私は大塚国際美術館でこの絵画の解説を読んで

様々な意図が含まれていることを知りました。

私は美術館の楽しみ方は

「絵を観ること」以上に

「絵に込められた意味」を観ることだと思うようになりました。

皆さんが観たことのある絵画も

まったく違った解釈かもしれません。

今日のひとこと

「芸術に決して完成はない。途中で見切りをつけたものがあるだけだ」

ではまた!

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